ベッドで一日の大半を過ごし、夕方を回ってやっとあくびが出る。
夢を追いかけると飛び出した4年前。いったい、なにができているのだろう。
ギターをかき鳴らす僕に もう夢も希望もない。
10年前の僕は今頃夢を見つけて、おぼつかない手でギターをさわっていた。
10年前の僕は下手くそなギターで 下手くそな歌を歌っていた。
ある日僕は不思議な力を手に入れて、10年前の僕に戻ったんだ。
それでも、今に続く10年後を何度も何度も繰り返していた。
蛍光灯を眺め歌う僕に 涙なんて似合わない、いつも笑顔だった。
タイムリープを繰り返して夢を見続けた。いつも慣れない手でギターを弾いていた。
タイムリープを繰り返して歌い続けた。いつも下手くそな歌を歌っていた。
今、僕の周りにいるどんなにかっこいい大人より
今、僕の周りにいるどんなに成功している人より
あの頃のお前は誰よりも輝いていた。
10年前の僕よ、今度こそ。今つかんだ夢を踏みにじるな。
10年後の君よ、今度こそ。そう、この歌を描いているお前に謳う。
10年前の僕は今頃夢を見つけた。
そのまま何度も失敗してくれ。
タイムリープを繰り返して時をかけた。
失敗し続けたのは、今をかける為。
10年前の僕は下手くそなギターで
誰よりも輝く歌を歌うんだ。
10年前の僕は、今頃ギターを弾く。
10年後の僕よ、さぁこの歌をステージへ。