あなたの「最低」になりたいと思うのは、あなたの父親を思うからでしょうか。
あなたの「記憶」になりたいと思うので、だからあの時あんな風に手を振ったりしたのです。
難しいことではなかったのですが、空があんまり青いのでカッコつけてみたんです。
今考えてみると全然カッコよくないのですが、あなたのことを好きではなくなってたのかもしれません。
あなたに手を振ってから、もう会えないのが「未来」になるなんて思わなかったのです。
あなたの手を放してから、まだ会えないのが「過去」になれって願うようになったのです。
あなたの「最高」になっていたと思うのは、目を閉じて見る夢にあなたの笑顔が眩しいのです。
簡単なことではないのですが、本当は「今」を生きることすら苦しいのです。
あなたの手を握ったあの時から、もう会えないのが「過去」になるのがわからなかったのです。
あなたの手にキスをしたあの時から、まだ会えないのが「現在」になるなんて思わなかったのです。
この歌には、たくさんの「あなた」が出てくるのですが、本当はあなたの名前を入れたいのですが、
…入れてしまうとあなたでしかなくなってしまう、僕の現実逃避なのです。
あなたの手を放したから、会いたいと思うほど、募り募る「今」が必要だったこと。
あなたの手を放したから、こんなにも愛してる、伝えられない「今」が必要だったこと。
あなたに手を振ってから、もう会えないのが「未来」になるなんて思わなかったのです。
あなたの手を放してから、まだ会えないのが「過去」になれって願うようになったのです。