全てがくすんで見えるほど、落ちてしまったこの恋。
全てのあなたに色がついて、煌めく街がモノクロ。
返す言葉に困るほどのアツい愛の言葉に
目を伏せ「わかってたよ。」と返すあなたの表情(かお)は、垂れる目尻に上がる口角。
「愛してる」伝えたい言葉だけど、
ぐっとこらえてきっと今の2人には、重すぎるだろうから
せめて、「大好きです。」と。
一緒に見るはずだった映画もあんまり会えないから話せなくなるしと
お互い笑って「やめとこう。」って居酒屋で乾杯してた。
「あなたとならあの国だって一緒に行けるよ。」あなたが僕に言う。
その言葉は、嬉しくて、興味のないこともあなたが話すと全て好きになる。
「また、会えますか。」尋ねる僕に
「また、会いましょう。」って返すあなたに
狂おしいほど、心が締め付けられる
目の前にいるのに「会いたい…。」
降り積もる雪がまるであなたを想う恋心
やまない雪が、溶けない雪が
一人、待つ 僕の記憶に 凍り付いていく
「愛してる」伝えたい言葉だけど、
ぐっとこらえて、だって今のあなたには重すぎる。それでも、
雪は溶けて水となり流れるけど
僕の想いは未だ凍りついたまま
全てを無視してあなたに「会いたい…。」