画面の向こうで誰かと誰かが愛し合ってる
見知らぬ誰かの喘ぎ嗚咽に眉を曲げ息を漏らす
肉と肉が擦れて濡れに濡れて
臭いクサいセリフも
音を立てる
抱きたいあなたはいない
抱きたいあなたがいない
かけた眼鏡にあなたが描いてあるみたい
ゆらりゆれる汗をかく俺の女は知らない誰かに抱かれてる
今夜も目の奥で俺とお前が愛し合ってる
見知らぬ俺に喘ぎ嗚咽を求め声を上げる
舌と下が絡まって濡れに濡れて
朝か昼か夜かわからないほど
抱きたいあなたはいない
抱きたいあなたがいない
そそり血走り滾るモノあなたにぶつけていたい
ええいああもらい泣く俺の女を知ってしまったお前も抱きたいだろ?
夢と現実が重なって
朝か昼か夜かわかりたくない
抱きたいあなたはいない
抱きたいあなたがいない
濡れる指のその粘りを あなたの愛に混ぜていたい
抱きたいあなたはいない
抱きたいあなたがいない
かけにかけられたその愛も 一滴も誰にもあげられない
ゆらりゆれていられない俺の女を知らない誰かに抱かせやしない