未だに覚えてないんだ。 きみとボクの出会い。 クラスにいるかわいい女の子の1人。
ただそれだけの存在。
人の眼を見て話せぬシャイなボクを 眼を見て話せと手を握りきみと眼が合った。
しっかり覚えているんだよ。 ミルクティーが好きなきみ。
美男美女で有名なカップルの彼女。
ただそれだけの存在。
「別れたい」と泣きながら、暗闇にキラリと光る涙の粒。
周りからの期待とは裏腹にきみはそうボクに言って来たね。
それでも、「もっと自信を持って!」とボクに言ってきたね。
そのとき眼の奥の方に悲しみが滲んでいた。
自分の気持ちも言えないなんて そんなカップルありえないと、
強くきみに投げてた。
無理せず泣いていいんだよって強がらなくていいんだよって 素直に投げて、
きみの背中を押していた。
しっかり覚えているんだよ。 ミルクティーを飲んでいるきみ。
かばんのようにいつもとなりにいた きみ。 ただそれだけの存在。
何の気なしできみに放った言葉の軽さ。 きみは「本気?」と真顔で重く返したね。
その言葉の本当の意味に初めて気づいたバカなボクは、
臆病にも「冗談。」って返してた。
好きだって想いが、外で降り続く雪のように 解けずに心が埋まってく。
こんなに好きなんだって、どこが好きかなんてわかりゃしない。
きみが愛しくてしょうがない。
想いを伝えるまで、不安になってる。
きみとボクを比べたら月とスッポン、雲泥の差。
可能性なんてゼロに等しいかもしれない。
でも、あの時言った君への言葉がよみがえる。 『自分の気持ちも言えないなんて』
99%無理かもしれない。 でも、1%に賭けてみよう。
相手の気持ちなんかより、何より大切なのは自分の想い。
今なら大声で叫べるよ。 本気であんたが好きだった。
未だに覚えてないんだ。 きみとボクの出会い。 クラスにいるかわいい女の子の1人。
ただ他の何にも変えれない、ただそれだけの存在。